漫画:地獄先生ぬ~べ~
私が人生で一番最初に購入した漫画の単行本は、
当時週刊少年ジャンプで連載されていた「地獄先生ぬ~べ~」であった。
購入したきっかけは覚えていないが、近所のセブンイレブンで購入した気がする。
まだ小遣いを貰い始める前だったので、親にせびって買って貰った。
正確な時系列は覚えていないが、地獄先生ぬ~べ~は学校のクラスでも、
プチブームが起きていたと認識している。
私なんかは学校に毎日提出する日記の表紙に「鬼の手」を模写していた。
今考えればちょっとした黒歴史かもしれない。
プチブームの方向性も微妙にずれていて、
私とクラスのとある友人の間では、どちらが作中に出てくるお経を覚えられるかという対決をしていた。
しかも相手は女の子であった。(一方的に覚えた自慢をしていた?)
そんなプチブーム漫画、私はこの作品の何が好きだったかといえば、
ちょっとエッチなところだ。
もちろん当時はそんな事を明らかにしていなかった。
何故だか知らないが私が子供の頃には、妖怪とか学校の怪談とかそういう類の漫画なんかがそれなりの売れ行きを誇っていた。
もちろん私はぬ~べ~しか読んでいなかった。
この単行本購入を皮切りに週刊少年ジャンプも購読を始めたような記憶がある。
現在でもコミックス派、週刊派などの派閥が存在するが、
ようは早く新しい話が読みたかったのである。
この頃のジャンプはほぼ黄金期でドラゴンボールやスラムダンク、るろうに剣心などが連載されており、今考えても非常にお得な雑誌であった。
値段も180円くらいだったと記憶している。(号によって値段が違う)
そんな地獄先生ぬ~べ~だが、アニメ化もされている。
謎の中毒性を持つオープニングテーマや、当時人気絶頂であったB'zのエンディングテーマなど、それなりに人気があったように記憶しているが、
アニメで一番びっくりしたのはお経が変わっていたことだ。
ついに漫画で覚えたお経を一緒に唱えられるとテレビの前で正座してみていたが、
漫画と違う内容だったので、少しがっかりした。(同じ体験をした方はいらっしゃらないかな・・・)
変わった理由はよくわからない、大人の事情だろうと思考停止している。
そんなこんなで楽しく読んでいたぬ~べ~だが、
どんな漫画にも最終回は来るものである。
子供の頃は「最終回なんて一生来なければよい」と本気で考えていたが、
色々な事情もあるのだろう、終わりが綺麗であればそれで良いではないか。
あれから20年程たったと思う。
なんと現在も続編を継続中である。
さすがにタイトルや掲載雑誌は変更となったが、
あの頃と同じテイストで連載されている。
少しだけ複雑な気持ちだが、今は私の一生が終わる前にさらに面白い最終回が来るといいなと思っている。