ドラゴンクエスト

最近ドラクエウォークというスマホゲームをよくやっている。

なぜやってるかと言えば、それはつまりドラクエが好きだからという話になる。

 

私がドラゴンクエストと出会ったのは、よく遊びに行っていた友達の家でのことで、

スーファミ版のドラゴンクエストⅠ・Ⅱ(リメイク)であった。

時代的にはドラクエⅤくらいまで出ているはずなので、

これが目新しく特別面白いものではなかったと思うのだが、

はじめての本格的なRPGであった。

レベルアップによる育成や、謎解き的フラグによるストーリーの展開要素など、

アクションを苦手としていた私に「このゲームはクリアできる!」と思わせた。

 

実際に自分の所有物として手にしたのは、

ドラクエⅥが発売したクリスマスのことだったと思う。

雑誌で情報が解禁される度にワクワクしながらついに購入日を迎えたが、

私の家では夜9時を過ぎたらゲームをやってはいけないルールだったので、

購入した当日はゲームプレイ出来ず、寝るまで取説を熱心に読んでいた。

 

この頃の家庭あるあるだと思うが、ゲームは1日1時間までというルールもあったので、

結構長い期間楽しんでいたと記憶している(その間に一回セーブデータが消えた)

1日1時間のプレイ制限によるフラストレーションを緩和する手段として、

私がよくやっていたのは攻略本を読むことである。

まだインターネットが普及する前の時代であり、攻略情報は雑誌や攻略本、

そして口コミで伝わるものが殆どであった。

また武器や防具のイラストも攻略本くらいでしか示されておらず、

「ドラゴンキラーって見た目はあんまり強そうじゃないな、刀身短いし」

とか思いながらゲームに描かれきれない作品のフレーバーを楽しんでいたように思う。

 

ドット絵でないキャラクターのイラストも、パッケージか取説くらいにしか描かれていなかったので、こちらもゲームをより楽しく遊ぶ助けとなった。

攻略本に書いてある挿絵などから、寡黙な主人公の性格を想像したりした。

ドラクエはFFに比べると自分のアバター的な要素が多いように感じるが、

それでも子供の頃の私は「自分はそんなに強くないし」と絶妙な冷め具合で、

自分のニックネームを付けた主人公のことを操っていた。

 

そんなこんなで、私の最初のドラゴンクエスト体験はとても有意義なものであった。

その後もドラクエの新作が出る度にプレイし、時に挫折ししながら20年以上ドラクエを楽しんでいる。

ドラクエウォークは明確なエンディングがあるようなゲーム性ではないが、

いつまで挫折せずに続けられるだろうか。