マジック:ザ・ギャザリング
現在でも続いている私の趣味といえば、
音楽とMTG(マジック:ザ・ギャザリング)の二つになる。
MTGとは世界で最初のトレーディングカードゲームと言われているカードゲームである。
私がこのゲームを始めたのは今から20年程前、
インベイジョンというエキスパンションの発売直後だったと思う。
高校に入学したことによる人間関係の変化によって、
周りにMTGプレーヤーが増えた事が、始めるきっかけとなった。
高校に入ってから仲良くなった部活の仲間たちに安価なカードで構成されたデッキを貰うところから、私のMTG道は始まった。
最初は緑単でゲームルールを覚え、慣れて来た頃に青単で妨害の楽しさを知った。
緑単とは緑単色の略で、MTGの5色あるマナのうち緑のみに特化したデッキである。
マナとはMTGにおいて、カードをプレイしたり、能力を起動するために払うエネルギーのような概念で、毎ターン1枚ずつフィールドに出すことができる土地カードから出すことが出来る。
土地から出したマナはマナプールに蓄えられ、それを消費してゲームを展開させていくのだが、このマナはターン(正確にはフェイズ)を超えて保管することが出来ない。
そのルールによって、土地によってマナ基盤を伸ばし、それらを消費して自分の場を展開し、勝利条件を満たした方がゲームの勝者となる。
遊戯王でトレーディングカードゲームに触れていた私からすると、
この土地とマナによるゲーム展開がとても新しく感じられた。
マナさえ払うことが出来ればどんなカードでも使えるので、
5色全てのカードを入れたデッキも成立しうるが、土地によって出せるマナが制限されるので、工夫をしないと相手の展開についていけない。
ならば、という事で単色にした場合では土地は安定するが、
各色にある特性の制限を受けるので、相性の悪い色が相手だと一方的なゲームになったりする。
これらのバランスがとてもすばらしく、また私が始める少し前のルール改訂で設定されたスタックの概念が、ゲームの分かりやすさと戦略性を向上させていた。
そんなわけで見事にハマってしまった私は、学校での暇時間や、
通学途中にMTGをプレイしまくっていた。
MTGの名言に「通学カバンに赤単は絶えない」という言葉があるが、
赤単は安価で決着が早く着くデッキであったため人気があり、
暇時間が短い時用に私も常に持ち歩いていた。
またその当時、ゲームぎゃざというMTGに特化した雑誌もあり、
毎月表紙に描かれていた可愛いイラストのキャラクター、
ぎゃざガールの存在もまた、MTG人気を支えていたと思う。
これもやはり「もう緑単とかおいといて、ぎゃざガール俺の嫁」という名言が生まれるほどである。
ちなみに以上に挙げた名言は、
ニコニコ動画に上げられていたMTG替え歌の歌詞から引用したものであるが、
それはまた別の話。