PC98シリーズ
最近ではあまり「趣味はパソコンです!」などと言うことがなくなった。
そもそも情報端末の進化によって、主流はスマホやタブレットへ移行しているようだし。
とはいえ、25年以上前からパソコンを趣味としていた私としては、
パソコンとはただの情報端末を示す言葉では無い。
それはたぶん小学校高学年になるくらいの頃だった。
私の父親はその頃では珍しくパソコンを所持していた。
後に一家に一台という時代が来るが、当時は値段も高く大人のホビーというような位置づけであったと認識している。(もちろん仕事で使う人もいただろうけど)
そんな父親がPCを買い替えるという事で、お古を貰ったのが私の最初のパソコンであった。
NECのPC98シリーズで5インチのフロッピーディスクドライブがついていた。
それ以外の外部記憶装置は特についていなかったが、SCSIボードを積んでいて、
後に240Mくらいの容量のHDDや、3.5インチのFDDを付けてもらった記憶がある。
冒頭に趣味はパソコン、と書いたが学校の夏休みの自由研究でPC98を分解した人は少ないのでは無いかと思う。(分解とか今考えると意味わからんし)
その頃の私のパソコンの用途はほとんどがゲームであったが、
世の中的にはパソコン通信というものもあり、今のインターネットと似たような使い方も出来たようだ。
ただ、そこまで普及しているというものでもなかったためか、
この頃のパソコン雑誌はフリーソフト集みたいな付録がよく付いていた。
そういう付録でついてくるフリーのゲームに明け暮れていた訳である。
特に記憶に残っているのは、SuperDepthというシューティングゲーム。
ステージは水中から宇宙まで変化していくが、
場所によって自機の操作性や攻撃方法が変わる。
私は水上の船から空を飛ぶ飛行機を落とすステージが気に入っていた。
Windowsが発売し、普及してしばらくしてからWinDepthという続編を見つけたが、
SuperDepthの最初のステージをアクションパズルにしたようなゲーム性に変化していた。
面白かったけど。
あとは、なっぷるしてぃ2。
クイズ…脱衣ゲームですかね?
小学生というのはエロに憧れているものなのです。
憧れすぎてゲームのスクリプトを自力で編集したのは良い思い出。
最近では小学生の必修科目にプログラミングが追加されるらしいが、
動機さえあれば、自力でも最初の一歩は踏み出せます。
大人になってからふと思い出してこのゲームをググった際に、
当時同じようなことをしていた人が一定数いたことを知って少し嬉しかったです。
それからフリーソフトではないが、
イース3も結構な時間プレイしていた記憶がある。
私にとって最初のイースがこれであったので、
横スクロールアクションでないイースが存在することを知った時には驚愕したものである。
その後、DOS/Vブームにより、ホビー向けのパソコンはAT互換機へとシフトしていくが、
私はPC9821シリーズでパソコンライフを楽しんでいた。
とある掲示板に住んでいた頃には「PC98でやってる」と言うと信じられないと言われる事も多かった。
私が高校を卒業するころにはPC98シリーズは生産が終了してしまったらしい。
どうりで、その後購入するパソコンにはSTOPキーはついていなかった。